事業計画

当社は北海道勇払郡むかわ町穂別に白亜鉱山(胆振国採掘権登録第16号)と称する石油ガス鉱区(以下16号鉱区)の試掘/採掘権を保有し、同鉱区に今後2本の試掘井(白亜1号・2号)の掘削を行うことを手始めに、16号鉱区を含む貯留層(トラップ)全体における石油ガス上流開発事業を計画している。
むかわ町穂別地図 16号鉱区内を流下するペンケオピラルカ沢川の支流である石油沢川は、アイヌの時代より石油が地表に流出していたことが命名の由来とされており、大正には小規模な生産が行われた記録がある。戦時中には陸軍による地質調査が行われ、戦後も旧工業技術院地質調査所や民間企業による地質調査や試掘が行われて来た。その結果、16 号鉱区及びその周辺には日本で他に例を見ない厚さの堆積盆地(堆積層)が広がっていることが確実視されており、その中には相当な厚みの石油・ガス貯留層が存在すると考えられている。16号鉱区は地層の褶曲に伴う背斜構造中のトラップの南部に位置するが、このトラップ構造は南北10km、東西4km程度の広がりを持つと考えられており、16号鉱区の面積は同トラップ全体の極一部であることより、当社としてはトラップ全体に鉱区を広げ掘削を行う。更に将来的には過去に鉱区が設定されていた南東方向にも鉱区を申請し試掘を拡大継続する方針である。これまでの試掘により新生代前期の堆積層(幌内層など)からの石油・ガスの産出が確認されているが、それより古い中生代後期の堆積層(函淵層、蝦夷層など)でも賦存が見込まれている。
石油・ガスを産出すると想定される有効層厚は新生代の層では400m、中生代の層では800m程度と推測されており、合計では1000mを超えると見られ、今後の試掘調査で特に中生代の層に石油・ガスの賦存が確認されれば同トラップのガス埋蔵量は新潟県の南長岡ガス油田を遥かに上回る日本最大の物となる可能性がある。尚、現在休止中の井戸からの産出記録やその他の地質調査のデータに基づく推測では勇払郡一体の地層からの産出はガスが主体で、これにコンデンセート(原油の一種)が伴う形態と見られており、16号鉱区全体としてもガスの産出が中心となる可能性が高い。
これですらこれまで日本国内では想像すらされなかった天然ガスの大規模事業であるが、トラップ全体では更にその数倍の埋蔵量の確認が予想されることより、本事業の帰結は日本の天然ガス需給に多大なる影響を及ぼす可能性を秘めている。

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